恋愛日記


顔の熱、早く冷めろ。

『熟年夫婦』
その言葉が嬉しくてにやけてしまう


だけど、その前に

『誰かこいつみたいな女と……』

って言われたことを忘れてはいけない。

こいつみたいななんて言わなくてもいいじゃない……。

だったらどんな女の子がタイプなのよ

極力隣を見ずにそんな事を考えている私はきっと、

授業には全く集中出来ていない。


結局、朝以来一言も話さずに放課後になってしまった。


ゆっくりと帰る準備をしていると

「あのさ、それ終わったら屋上来てくんねぇ?」


彼に呼び出された。


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