恋愛日記
ドキドキしながらも、
「うん」
と返事をすると、彼は私よりも一足先に教室から出て行ってしまった。
行かないで、困らせてあげようか
朝のことを根に持っていた私は、そう心の中で思ったけれど
呼び出されたことが嬉しくてすぐにでも行きたくなった。
帰りの準備を素早く済ませて教室を出る。
早歩きで屋上に向かって、ドアを開けると彼はフェンスに寄りかかっていた。
「おう」
にこっと笑う彼に夕陽があたってとても眩しい。