恋愛日記


せっかく小さな声で話していたのに

興奮した友達はでっかい声で私に質問をする

「しっー、そんなんじゃないっば!」

慌ててそう言うけれど、テンションの上がった友達にその言葉は無意味だった。



確かに少し、ドキドキはした。

でも、彼を見る時に動く心臓とは全く別物だった。


私はやっぱり、彼が好きなんだ。

そう確信してそっちに視線を向けるとぱちりと目が合った。


どっきん……。

慌てて目を逸らす。


なんで今、目が合ったんだろう
そんな事を考えながら、少しだけ期待してしまう自分がいた。




< 89 / 343 >

この作品をシェア

pagetop