理想の男~Magic of Love~
って、ええっ!?

驚きのあまり声が出そうになった口を慌てて手でふさいだ。

蘭さんって、男だったの!?

衝撃を受けている私とは対照的に、
「またきてるんだ…」

呆れたように眼鏡の男が呟くように言った。

また?

私は眼鏡の男に視線を向けた。

またって何なの?

どう言うことなの?

ややこしい状況に頭がついて行くことができない。

1回状況を整理しようと思い、藤と蘭さんに視線を向けた。

同時に、藤と目があってしまった。

私はあってしまった彼の目から逃げるようにうつむいた。

この間の出来事が頭に浮かんだからだ。

藤にキスされたあの出来事が頭の中で鮮明に浮かんだ。
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