理想の男~Magic of Love~
名字は珍しいけど、パソコンやケータイで変換したら1回で出てくる名前だ。

藤はつけくわえるように、
「年齢(トシ)は、34」
と、言った。

「…私よりも年上なんですね」

私は呟くように言った。

しかも、年上も私の理想だ。

「若く見えたか?

それとも逆か?」

そう言ってきた藤に、
「いや、そう言う意味じゃないです…」

私は首を横に振って答えた。

「次は?」

藤が続きをうながしてきた。

「あなたが、何者かと言うことです」

私が次の質問を言うと、
「…そうきたか」

藤は呟くように言った。
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