理想の男~Magic of Love~
――このまま愛莉を抱いたら、愛莉は俺のことを好きになってくれるのだろうか?

俺の頭の中に、そんなことがよぎった。

愛莉を抱いたら…彼女は婚約者ではなく、俺を選んでくれるのだろうか?

1度思ったその気持ちは、もう止まることを知らなかった。


まだ冷たさが残る夜の風が、俺の頬に当たった。

愛莉が俺の背中にいる。

当の彼女は、まだ眠っていた。

その様子から、今日はずいぶんと飲んだんだなと思った。

このまま愛莉を抱いたら、愛莉は俺に恋をしてくれるだろうか?

そんな淡い期待を胸に抱きながら、俺は愛莉をホテルへ連れて行った。
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