理想の男~Magic of Love~
「――愛莉…」

ため息をつくように私の名前を呼んだと思ったら、首筋に顔を埋められた。

「――んっ…」

そこに唇が落ちたと思ったら、チュッと吸われる。

吸われるようにキスを繰り返しながら、藤の手が私の服を脱がして行く。

脱がされた胸にも、お腹にも、藤の唇が落ちてくる。

「――藤…」

名前を呼んで藤に向かって手を伸ばしたら、答えるように彼は手を繋いできた。

その手にも、チュッと唇が落ちる。

「――怖いか?」

藤が私の手を弄びながら聞いてきた。

「――少し、だけ…」

呟くように答えたら、藤は笑った。
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