理想の男~Magic of Love~

「毎朝こうして会いたいな、って」

目を開けたると、そこは大好きな人の腕の中だった。

よかった…。

夢じゃなかった。

私はホッと胸をなで下ろすと、その腕の主を見あげた。

藤は、眠っていた。

本当に藤は、キレイな顔をしていると思った。

肌ツヤもいいし……一体、どんな手入れしているの?

私、ちょっと嫉妬するかも知れない。

そう思った時に浮かんだのは、昨日の夜のことだった。

お互いの気持ちを伝えあい、抱きあって、名前を何度も呼びあった。

本当に、結ばれたんだな…。

そう思っていた時、藤の長いまつ毛がピクリと動いた。
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