理想の男~Magic of Love~
「腕の中に愛莉がいて、本当に結ばれたんだって思った。

好きな子が自分の腕の中で眠っているのって、すごく幸せなんだなって」

「もう…」

私だって、藤と同じことを思った。

好きな人の腕の中にいて、藤と同じことを思ってた。

「毎朝こうして会いたいな、って」

藤が言った。

「愛莉と結婚したら毎朝会いたいな、って」

結婚…?

藤の唇から出てきたその2文字に、私の心臓がドキッと鳴った。

もう、本気になっちゃうじゃない。

毎朝藤に会いたいって、思っちゃうじゃない。
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