理想の男~Magic of Love~
「愛莉?」

急に何だか照れくさくなって、自分から藤と唇を重ねた。

唇を重ねてきた私に、
「――これは、“お誘い”と受け取ってもいいのかな?」

藤がイジワルそうに笑った。

私が黙っていると、
「黙っているのは、肯定と捉えても?」

今度は、藤の方から唇を重ねた。

その瞬間、私はまた甘い魔法にかけられる。


枕元の目覚まし時計は、12時を少し過ぎていた。

私はクタクタだった。

行為が終わった後、またもう1回甘い魔法にかけられたからだ。

“愛莉がかわい過ぎるから”と、そんな理由をつけられて。
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