理想の男~Magic of Love~
もらったばかりの合い鍵で部屋のドアを開ける。

足が痛い…。

痛さで悲鳴をあげている足をズルズルと引きずりながら、リビングへ向かった。

壁のスイッチに手を伸ばして、リビングの電気をつけた。

部屋が明るくなると、壁の時計に視線を向けた。

9時を少し過ぎていたところだった。

それから足に視線を向けると、赤く膨れあがっていた。

手当てしなきゃと、思わずにいられなかった。

こう言う場合は、冷やした方がよかったんだっけ?

痛みが収まりそうにない足を引きずって、今度はバスルームへ向かおうとした時だった。

ガチャッ

ドアが開いた音がしたので、藤が帰ってきたのかと思った
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