理想の男~Magic of Love~
「何かあったのか?」

藤が聞いてきた。

話した方が、いいだろうか?

浩治のことと蘭さんのことを、全て藤に話した方がいいのだろうか?

「黙ってると言うことは、やっぱり何かあったんだな?」

ギクッ

藤はわかっている。

これがもし浩治だったら、しっかりと流されていたと思う。

「今すぐに白状した方が、愛莉のためだぞ?」

黙っている私に、藤が言った。

…それって、どう言う意味なんですか?

とりあえず、よくないことは確かだ。

藤はシャワーを止めた。

かけてあったタオルで足についた水滴をぬぐった。
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