理想の男~Magic of Love~
これは…話題を変えた方がいいのかも知れない。

そう判断した私は、
「ねえ、藤」

話題を変えることにした。

「んっ?」

「藤はどうして、役者になろうと思ったの?」

藤に聞いた。

藤はフッと笑って、
「何で今それを?」

「…聞きたくなったから」

ごまかすように答えたら、
「愛莉もちゃんと答えてくれた訳だからなあ」

藤は笑いながら考えた後、フワリとまた私を抱えあげた。

「明日、病院に行って診察をしてもらうぞ?」

確認するように言われて、
「うん…」

私は首を縦に振ってうなずいた。

藤に抱えられてついたところは、ベッドのうえだった。
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