理想の男~Magic of Love~
――愛莉とずっと一緒にいること

もう、聞かなきゃよかった。

私は後悔した。

また藤のことを好きになっちゃうじゃん…。

「愛莉」

藤に名前を呼ばれて、
「――ッ…」

チュッと、今度は額に彼の唇の感触を感じた。

「明日は、病院な?」

言い聞かせるように私に言った藤に、
「バイトは?」

私は聞いた。

「喫茶店も居酒屋も、どっちも休みだから明日は1日中一緒にいられるよ」

藤はそう答えて、
「――んっ…」

私と唇が重ねた。

藤、私も夢ができたよ。

心の中で、自分の夢を言った。

――藤とずっと一緒にいること。

そっと、彼の大きな背中に自分の両手を回した。
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