理想の男~Magic of Love~
冷静に言った私に、
「う、浮気なんて…そんな…」

浩治は口ごもった。

そんな彼に、
「ウソつくくらいなら正直に言えばいい」

藤の声が飛び込んできた。

浩治が初めて藤の存在に気づいた。

「いちいちウソついて弁解するくらいなら、最初ッから正直に話した方がよっぽどいい。

君は…」

藤が浩治の後ろにいる彼女に話しかけた。

藤に話しかけられた彼女は、
「ち、違います!」

手を横に振って言った。

慌てて否定した彼女に、
「無理してウソをつかなくていい」

藤が言った。
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