理想の男~Magic of Love~
何があっても、私を離さないで。

彼の腕から離れないで。

もういっそのこと、このまま閉じ込めて。

ずっと、ずっと、永遠に。

「――愛莉…」

藤が名前を呼んで、
「――ッ、藤…」

私は彼の名前を呼んで答える。

何度も、心の中で願った。

何度も、お互いに魔法をかけた。

私は藤に、藤は私に。

「――愛莉…」

藤が私の名前を呼んだ。

お互いに、
「――愛してる…」

魔法をかけあった。
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