理想の男~Magic of Love~
「タバコを買いたいって言ってるんだけど聞こえないのー?」

「ですから、未成年にタバコの販売は…」

明らかに10代だろと思われる男が店員の女性につめ寄っていた。

「俺、そんなに20歳に見えないの?

急いでるから早くして欲しいんだけど」

イライラした口調で男が店員に言った。

「ですから、免許証とか何か身分の証明できるものとか…」

そんな男に、店員は困っている。

「忘れたって言ってんじゃん!」

男が店内に響くような声で怒鳴った。

彼の怒鳴り声に店員はビクッと躰を震わせた。

彼女は今にも泣き出しそうな顔をしている。
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