理想の男~Magic of Love~
おそらく、今日1日の何回かは作戦会議だったのだろう。

ああ、そうかと私は気づいた。

藤がコンビニで買い物をしていた理由。

遭難しに行くのかと思うくらい商品を買い込んでいた理由。

全てはこれだったのかと、私は気づいた。

彼らのためにご飯を買ってあげていたんだと、私は思った。

「どうする?」

藤が声をかけたので、
「じゃあ、お言葉に甘えて…」

私は言った。


藤に案内されるようについたところは、8畳ほどの事務室だった。

縦長のテーブルを2つくっつけたテーブルのうえには、パソコンや紙、飲み物やパンの袋が散らかっていた。

「そこに電子レンジがあるから使っていいよ」

藤が指差したのは、小さな給湯室だった。

その中には電子レンジがあった。
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