理想の男~Magic of Love~
「藤さーん」

パスタを食べ終え、デザートのシュークリームを食べながらレモンティーを飲んでいたら、眼鏡の男が入ってきた。

私に手伝って欲しいと声をかけてきた、あの彼だ。

彼は藤に歩み寄ると、
「分解して舞台で組み立てるって言うことにしました。

確か、倉庫にチェーンソーありましたよね?」
と、言った。

長い作戦会議の末、結局そうするって言う結論になったんだ。

「ん、そうか」

藤が椅子から立ちあがった。

「そう言えば…」

眼鏡の男が思い出したように藤に話しかけた。

「よく話をされていた例の“彼女”とはどうなったんですか?」
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