旦那様は見知らぬ方⁉
「ごめん、嫌なこと思い出させて」
「ううん、だって私達結婚したんだから。お互いのこと知らなきゃね?」
「にゃ〜」
「ね〜チャコ」
「じゃあ俺の夢の話聞いてくれるか?」
「うん、聞かせて!」
「俺の夢は国産野菜と惣太食品の食品を使った料理を提供するレストランを作ることなんだ」
「うん」
「値段は少々張ってしまうかもしれないけど、家族みんなで来れて、安心して食べられる食を提供するんだ」
「そうゆうのって女性はかなり嬉しい、気にするつもりはなくてもついつい野菜とかどこ産か気にしてしまうから」
「だろ?俺もこうゆう仕事をしてるからついつい気にしてしまうんだ」
「その夢、少しでも近づけるように私に手伝えることがあったら力になりたい」
キラキラ目を輝かせて力になりたいって言う彼女にますます惹かれていく…
いつか言う時が来るのだろうか、
いや、素直に言える時が来るのだろうか…
「よし、帰ろっか」
「にゃ〜」
「お前、家に来るか?」
「にゃ〜」
「よし、一緒に帰るか!」
「ちょっと待って、マンションだよ?いいの?」
「ペット禁止とは言われてないし」
「でも…」
「丁度良いのではないですか?」
「斎藤さん!」
「美華様が出て行かれてから毎日ずっとこの部屋から外の景色を見てお帰りを待ってらっしゃいましたから」
「ほら、いいじゃないか」
「すぐに用意致しますね」
「お願いします」
こいつが居れば距離も縮められるのではないか!
中々賢いし、空気を読める。
いい手助けになりそうだ‼︎
「にゃ〜お」
「よろしくな、頼んだぞ!」
「え?」
「いや、何でもない」
「すっかり懐いてるし仕方ないか…」
新婚生活はまだまだこれからだ!
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