旦那様は見知らぬ方⁉




「痛っ…」

「にゃ〜」


チャコに飛び乗られた衝撃で目が覚めた。


「お前か、どうし…」


撫でようとするとら右腕が上がらない、

右腕を見ると…


「美華…」


頬には涙の跡、目に涙が溜まっている…


そうか、こいつはそれを知らせてくれたのか。


「お前本当賢いな」

「にゃー」

「ありがとな」

「にゃー」


すると自分の寝床へ戻って行った…


「ごめんな、力になれなくて」


俺はただ抱きしめることしかできない。

斎藤さんが言っていた、

夢で母親のことを思い出して子供の頃からよくうなされ泣いていたと…今もそうなんじゃないかと。

こればかりは俺にはどうにもできない、

母親のことを忘れろなんて言えない…




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