旦那様は見知らぬ方⁉
それからいっ時眠れなかった。
だが、流石にまだ体に残るアルコールと疲れにより睡魔に襲われ眠った…
目を覚まし、寝室を出るといつも同様キッチンに立つ美華の姿があった。
「おはよー今日から出張なのに大丈夫?昨日飲み過ぎたみたいだけど…」
「あぁ、大丈夫。それより…」
「ん?」
「いや、なんでもない」
「うん…シャワー浴びてきたら?」
「あぁ、そうする」
俺はどうすればいいんだ…悪い癖だ。
後先考えずに先走って後々悩む。
〜〜〜……
あの時の切なげな瞳に不覚にも惚れてずっと忘れられなかった、
偶然にもBARで浴びるように酒を飲んでいる彼女と再開した。
あの時と違い地味なメイクに地味なスーツだが、すぐに彼女だとわかった。
彼女が酔ってるのをいいことに俺は彼女からいろんな話を聞き出した。
すると結婚の話を聞いた時、
チャンスが巡ってきたんだと思った。
なんて自己中な奴なんだと自分でも思う、
だが黙っていられなかった。