旦那様は見知らぬ方⁉
「ん〜チャコただいま〜」
「にゃ〜」
抱き上げられ、頬ずりされチャコは今まで聞いたことのないような高い声で鳴く。
なにこれ、完全に私蚊帳の外…
さっきに増して胸がモヤモヤする…
というか…
まだ何でもう帰って来てるのか聞いてない‼︎
「ロフトがそんなに気に入ったか、ほら行っておいで」
「なんで…」
「ん?」
「っ‼︎…い、いや、何でも」
「何で俺がもう帰って来てるか知りたいんでしょ?」
「…うん」
「昼に仕事が終わって、翌日の始発便で帰ってくる予定だったんだけどその日の夕方の最終便で帰って来たんだ」
「ど、どうして…」
「佐伯がこないだのお礼だってさ」
「あぁ〜」
「あの日はごめんな…せっかく作っててくれたのに」
「本当だよ〜早く帰って来るって言うから張り切ってデザートまで作ったんだから」
「…ごめん」
「だ、大丈夫///」
気づけば抱きしめられている
顔が熱い…
でも、心のモヤモヤは消えた。