旦那様は見知らぬ方⁉
そのまま眠ってしまい、次目が覚めたときには朝だった、
点滴は抜かれ、身体も随分と軽くなった。
目の前には最近見慣れてきた彼の寝顔
何も羽織らないで風邪引かないかな…
傍にある彼の上着を掛けた。
昨日パーティ会場で言われたことが頭の中でフラッシュバックされる…
こんなに一生懸命私のためにいろんなことをしてくれて、
いつも助けてくれる彼のことを私のせいであんな風に言われるなんて…
「ん…あ、目覚めたか」
「ごめんなさい…起こしちゃった?」
「いや…それより体調は?」
「もう大丈夫、ごめんなさい心配掛けて…」
「気にするな、俺も気づいてやれなくて悪かったしな」
「でも…」
「じゃあ今回の罰として次の週末俺に連れまさせて」
「えっ⁇そんなの罰じゃ…」
「いーの!とにかく今はゆっくり休むこと、いいな⁇」
「…うん」
「よし、じゃあまた昼に迎えに来るから」
「うん」
「じゃあな」
「ありがとう!」
「え?」
「一晩中付いててくれたんでしょ?ありがとう」
「お、おう…」