旦那様は見知らぬ方⁉
「……身体が熱い」
待ちに待った週末。
目が覚めると身体が妙に熱い…
そして頭も痛いような気がする。
気のせいだ、まだ5時、あと2時間ほど寝よう。
そう思い再び眠りにつき2時間後…
「もしかして…私の風邪移しちゃった?」
「いや、そんなことない、ほら出掛ける準備」
「ちょっと待って、熱計ろう?」
差し出された体温計で大人しく熱を測ることに
「移しちゃいけないと思っていろいろ気をつけてたんだけどな…」
「気にするな、風邪なんかすぐに治るだろ」
「あっ、やっぱり移ったんじゃん」
「だな、38度2分」
「お出かけはまた今度だね」
「じゃあ…」
「ん?」
「看病してくれてる?」
目を見つめながらそう言うと美華は驚いた顔をする
可愛いな…
「えっ…」
「…看病してよ」
熱で息が荒くなりながらももう一度言うと照れながら一生懸命応える美華
「…看病…して…あげる…」