【B】星のない夜 ~戻らない恋~
自業自得……。
そんな言葉が私自身をあざ笑う。
もう取り戻せない過ち。
そんな現実だけが、
深く突き刺さる。
葵桜秋として実家から出られない
時間を過ごしながら、
二か月を過ごした頃、
実家に届いた、招待状。
それは恐れていた現実。
新郎
瑠璃垣怜皇
新婦
都城咲空良
そう綴られた結婚式の招待状。
私が居るはずだった場所に今は葵桜秋が居座ってる。
それが新たな秘め事。
決して社会に口外出来ない
関係者だけが知ってる秘め事。