君が結婚する前に~男友達と~【TABOO】
慣れたドアを開けると「いらっしゃい、沙織ちゃん」という女将さんの声。

既にいる隆治の所には遊里はまだいないみたい。

「隆治、遊里は?」
「あー、終わりかけに仕事頼まれて、遅れるって」
「私にも連絡してよ。何飲もうかな?」

遊里と出会ってから出来るだけ隆治と二人っきりにならないようにしていたから、少し緊張している。それを誤魔化そうと一杯一杯と飲んで行き、隆治の前で初めて酔っぱらった。
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