恋敵は兄弟、タブーの扉は冠番組で~アイドルと~【TABOO】
「晃さんー」
「はい!じゃあ、楽しみにしててね」

呼ばれた方に行く晃さん。話を終えた琉希は何故か私の方へとやってきた。

「君、何してんの?」
「観覧で…」
「ふーん。アイツの彼女?」
「晃さんですか?いえ、私は将希の…」
「ああ、そっちなんだ。変わってんね。俺と付き合わない?」
「は?冗談、やめて下さい」
「冗談じゃないよ。俺、君が気に入ったんだ」
「……」

真っ直ぐ見つめられる目。ずっと感じていた違和感をやっと気づいた。

「似てる…?」

呟くように言った一言。琉希は驚いた顔をした。
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