ありがとう
5人に見とれている私に
瑠璃菜が声をかけた。
「ねえリツカ。単刀直入にいうね。私たちの仲間になってよ」
「いやよ」
考えることもない。
大切な人ができたって
消えてしまったときに、絶望するんだから。
「リツカちゃん・・・。」
まどか、が私の名前を呼ぶ。
「仲間になってどーするつもり?」
「どーせ、みんな死ぬのよ」
「私たちの生きてる世界なんて」
「死ぬ運命。仲間が死んだ後、私たちはどうなる?」
「悲しみにくれて絶望?」
「それとも戦い続ける??」
『・・・』
兄貴を含め、その場にいた全員が、私を
哀れな目でみつめていた。