ありがとう


「リツカ。お前に会いたがってる奴がいるんだ」

「・・・。アタシは会いたくない」

私がそう言った次の瞬間
兄貴の背後から、聞きなれない声がした。

「でも、あたし達きちゃってるんだよねー」

「だ、だれ!?」

「はーい、私瑠璃菜でぇーっす!」

瑠璃菜、と名前を答えた女は

スタイルもよくて、元気な印象だった。

なんといっても、短い髪の毛と、綺麗な顔立ちが印象的だ。

「・・・かえって。アタシは一人で生きる」

「・・・ばっかじゃねぇの??」

瑠璃菜の声とは違う声が聞こえた。

「!?」

後ろを振り向くと、ほかの少女達が4人いた。

「一人で生きれる奴なんてな、いねぇんだよ」

乱暴な口の聞き方。少し私と似ている。
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