lovelove♡story 2
俺は必死に人をかきわけすすむ。
やっともう少しで井岡先輩に手が届く距離にきた。
やっぱり。
この電車、痴漢が多いって有名だしな‥
顔を赤くしてうつむいたままぎゅっと目をつぶる井岡先輩。
やっべ‥可愛い。
じゃなくて!!
俺はなんとかそこにいき、井岡先輩の後ろのサラリーマンにむかって言う。
「おっさん、そういうのやめなよ。」
そしてそのまま井岡先輩を身体ごと自分の方に引き寄せる。
細くて小さい身体が少し震えている。
優しく声をかける。
俺はそのまま井岡先輩の手をひいて降りた。