lovelove♡story 2
と、その時。
「五十嵐くん?」
誰かに名前を呼ばれて顔をあげる。
「花田?」
そこには、転校生の花田春奈がたっていた。
白のフワリとした生地のワンピースに紺色のカーディガンを羽織っている。
女の子らしいな‥
「どうしたの?こんなとこで。」
きいてみる。
「ちょっとお買い物。」
そう言ってにこりと笑って手に下げているトートバックを持ち上げてみせる花田。
「五十嵐くんは?」
「あ‥うん、ちょっと。」
またさっきの出来事をおもいだしてしまう。
「五十嵐‥くん?」
花田が心配そうにおれの顔をのぞきこむ。
「あ、ごめん。なんでもない。買い物ご苦労様。じゃあな。」
「待って。」
行こうとした俺の手をつかむ彼女。