lovelove♡story 2
「いま、彼女のこと考えたでしょ?」
「え?なに、なんでわかるの?」
「すぐわかるよー。なんか、人の顔みてれば、だいたいのことはわかる。」
「なにそのすごい技。」
「私ねー、人の顔色ばっかうかがって生きてきたから。」
そう言って少し悲しそうな顔をした。
「まぁ、そういうこと!皆いろいろあるからさ、五十嵐くんも、頑張れ!」
そう言って笑顔になる花田。
一瞬悲しそうな顔だった。
多分昔なんかあったんだろう。
なのになんで、すぐに笑えるんだろう。
「なんでそんなにニコニコできるの?辛い時でも、そうやって笑ってんの?」
口に出してから、後悔する。
こんなキツイ言い方しかできないなんて。