<TABOO>もっと見つめて
「ちょっと待って!こんな顔撮られたくない」
「それなら」
貴一は愛梨の腕を掴んで引き寄せ、唇を奪った。
息もできないほどの口づけ。一瞬にして彼の虜になってしまう。
「俺の事以外考えられないようにしてやる」
腕を掴んでいた手が肩へ、そして首筋、耳元を刺激する。
愛梨の敏感な部分を、貴一は知っていた。
指が動くたびに体が反応する。
「悪い子だな」
貴一が片方の口角だけ上げて微笑む。
「あなたが…私を悪い子にさせたんじゃない」
「あ、その顔いいよ。そのまま…」
この男の目は毒だ。
見つめられると、もう、何もかもどうでもよくなってしまう。