あの双子が恋をした



「優、さっきはどーも」



「あー、いーえー。
ボーッとしてたみてーだけど大丈夫か?」



「あぁ、大丈夫」





「そっ、ならいーけど。
てかさー、新入生代表の奴出てきたとたん
女子がメロメロでさ、アイツいーよなー」




新入生代表………あぁ、日向か。



「………………」




「しかもアイツなんか大地に似てる
名字も同じだし。まさか兄弟とか!?
……なーんて」





そりゃ似てるだろうよ、双子だし。




優のやつ、まったく気づいてねーな。




「いや、俺アイツと双子だし
似てて当たり前だろ」





?のマークが優の頭の上に浮かんで見える




「お前なんて言った?」





「は?だから、
俺とあの新入生代表は双子だっつてんの!!!」




あっ、やべ。




声でかすぎた。




みんなに聞こえちまったよな。





「「「「えー!?双子!?」」」」




あーあ。




やっぱり。




めんどいことになったなー。



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