極上☆ラブパワー
「寝るな!」
「皐雅〜おやすみ〜」
「………」
だめだ、こいつ
僕はため息をつき、諦めて兄貴の横に寝転んだ
「……皐雅」
「………」
「起きてる?」
「……あぁ」
天井を見たまま答えた
「俺達って、結局父さんの操り人形なのか?」
「なに兄貴。そんなこと言うなんて、らしくないな」
「ふと、思うときがあるんだよ。俺は自分のしたい仕事をしてるけど、お前は違うだろ。押し付けられてるだけだ」
「……まぁ、被害者だな」
「そんな人生のままで、いいと思う?お前」