極上☆ラブパワー



「ちょっとっ!早くお辞儀しなきゃっ」


「あっ、うん……」


誰かが降りてきたのを確認し、頭を下げようとしてあたしは目を見開いた


えっ―――…


「いいですね、この企画を進めましょう」


「ありがとうございます!」


何人かの部下を従え、企画書に目を落としながら歩いてくるその“社長”は、


紛れもなくあたしが見たことのある人物で


「ちょっ、莉桜っ…!」


お辞儀もせず立ちすくむあたしを咲が慌てて呼ぶ


でも、あたしはそれどころじゃない


どうして…



「“莉桜”?」




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