極上☆ラブパワー
「で?なんだその顔は」
仕事が終わりエントランスに向かうと、こちらを睨む女が立ちすくんでいた
「これがそっちのやり方なの?蛯名秘書があたしをここにいるように言ったのよ!」
ほほう、やるな蛯名
僕はネクタイを緩めながら微笑した
優秀な秘書を持ったものだ
「知らないな、僕は頼んでない」
「しらばっくれないで」
「ただ『夏木莉桜を帰らせるな』と言っただけだよ」
夏木さんが顔を上げて再び僕を睨んだ