極上☆ラブパワー



――――ドンドンドンッ



「いないとか言わせたりして居留守を使うつもりか!?いるのはわかってるんだぞ」



それなのに、あたしに対する一方的な会話は止まる気配はなくて



「……バレてるぞ?」


「………う゛…」



面白がってる岳さんに、あたしは苦笑いした


さっきから、シェアハウスの入り口の扉を何度も叩く男


鍵は開いてるから、入ろうと思えば入って来れるのに…


入ってこないのは、きっと皐雅さんの優しさだ



ときにその優しさが、あたしを絞めつける





< 286 / 330 >

この作品をシェア

pagetop