極上☆ラブパワー
――――ドンドンドンッ
「いないとか言わせたりして居留守を使うつもりか!?いるのはわかってるんだぞ」
それなのに、あたしに対する一方的な会話は止まる気配はなくて
「……バレてるぞ?」
「………う゛…」
面白がってる岳さんに、あたしは苦笑いした
さっきから、シェアハウスの入り口の扉を何度も叩く男
鍵は開いてるから、入ろうと思えば入って来れるのに…
入ってこないのは、きっと皐雅さんの優しさだ
ときにその優しさが、あたしを絞めつける