極上☆ラブパワー
この屋敷には、都心からかけ離れた別世界のような時間が流れている
静かに、ただのんびりと自分だけの時間を弄ぶにはぴったりな場所だ
「“花言葉”……」
天井まで伸びる本棚から何気なく取り出した本を広げ、椅子に座る
無心で僕が読んでいるのは、花言葉の本
…わけわかんないな
自分で自分がわからない
いや、違う
「…暇だ」
暇を持て余すのは好きだが、無性に暇だ
暇すぎる、何かないか?
仕事以外での退屈しのぎ……
「………あ。」
あれがあったか
浮かんだ微かな可能性に微笑して、車のキーを掴んだ