悪魔の彼に目を付けかれた私 中学篇
「高宮さん、準備して!」
何今の。
俺が抜き返す?
ふざけるな!
『青ブロック頑張って下さい!』
今はビリ。
一人ぐらい。
私だって負けたくない。
『第三走者にバトンが渡りました!』
でもね常盤君。
ありがとう!
一年生の男子からバトンをもらっていざ出陣!
相手はどちらとも女バス。
流石に早い。
でも負けるもんか!
『抜いた!
青ブロック、臨時代走!
高宮さんが赤ブロックを抜きました!』
っ、痛い!
でも後少し。
「高宮!頑張れ!」
腕を伸ばしながら私に声をかける常盤君。
私は最後の力を振り絞ってバトンを常盤君に渡した。
渡した瞬間常盤君はニヤッと笑って行ってしまった。
_____……
『バトンはアンカーへ!
青ブロックは第三、第四走者の活躍で一位を保っています!』
膝の痛みに耐えながら走った結果一人抜いて二位まで上り上がった。
その後常盤君のおかげで一位に。