悪魔の彼に目を付けかれた私 中学篇
「だいたいこれってバスケ部のやつですよね!?
それならバスケ部の人が届ければいいじゃないですか!」
そうよ!
私だって部活があるんだから!
「俺もそうしたいのはやまやまなんだが今週大会を控えてるんだ。
だから練習を抜けさせるわけにはいかないんだ。」
「私だって部活があるんですよ!」
「でも今日は早退するんだろう?」
「な、何故それを…。」
早退って言っても最後のミーティングを出ないだけで練習はしっかりする。
「多胡先生(吹奏楽部の先生)が言ってた。
事情を説明したら"是非高宮を使ってやって下さい。
この前、楽器運びを手伝って頂いたお礼に"って言われてな。
今日は部活を休んでいいそうだぞ。」
……多胡先生。
なんて事を言っちゃってるんですか。
「先生、基礎練終わりました。」
「あぁ、すぐに行く。
高宮、これ常盤家までの地図だ。
頼んだぞ。」
「え、ちょ、先生!?」
てか、地図を用意してたって事は何が何でも行かせる気だったな。
はー、最悪だ……。