悪魔の彼に目を付けかれた私 中学篇


「だいたいこれってバスケ部のやつですよね!?

それならバスケ部の人が届ければいいじゃないですか!」




そうよ!
私だって部活があるんだから!




「俺もそうしたいのはやまやまなんだが今週大会を控えてるんだ。
だから練習を抜けさせるわけにはいかないんだ。」




「私だって部活があるんですよ!」




「でも今日は早退するんだろう?」




「な、何故それを…。」




早退って言っても最後のミーティングを出ないだけで練習はしっかりする。




「多胡先生(吹奏楽部の先生)が言ってた。
事情を説明したら"是非高宮を使ってやって下さい。
この前、楽器運びを手伝って頂いたお礼に"って言われてな。

今日は部活を休んでいいそうだぞ。」




……多胡先生。
なんて事を言っちゃってるんですか。




「先生、基礎練終わりました。」




「あぁ、すぐに行く。
高宮、これ常盤家までの地図だ。
頼んだぞ。」




「え、ちょ、先生!?」




てか、地図を用意してたって事は何が何でも行かせる気だったな。
はー、最悪だ……。




< 117 / 160 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop