悪魔の彼に目を付けかれた私 中学篇
うぅ……ま、負けた!
「じゃ、じゃあ、電話をお借りしてもいいですか?」
「えぇ、良いわよ。」
「ありがとうございます。」
今日はコンタクトを買いに行く予定だったけどまぁ、いいから。
『はい。』
「あ、お母さん?
優だけど。」
『どちらの"優"ですか?』
「……高宮優です。
貴方の娘です。」
『あら、そうだったの?
私の娘なら先に言いなさいよ。』
「………」
『で、あんたはどっから電話をしてるの?』
「それがですね__」
かくかくしかじか……。
『迷惑をかけないようにね。』
「心いております。」
『よろしい。』
それだけ言ってお母さんは電話をきった。