悪魔の彼に目を付けかれた私 中学篇
「………」
「………」
「淳也。」
「……あー、分かったよ!
行けば良いんだろう、行けば。」
「そうそう、ちゃんと手伝うんだよ。
じゃあ、俺は先に帰るね。」
「あぁ、明日な。」
「うん。」
あー、練習したいのに。
階段を上がって教室へ。
「おい、高……」
教室にはスースーと音をたてながら寝ている高宮がいた。
こいつ、針出しっぱで寝てるし。
針を直し、チェック表に目をやる。
このエプロンを直して持って行ったら終わりか。
"淳也を運ぶのきっと大変だったと思うわよ?
ちゃんとお礼を言いなさいよ?"
……フッ、これはこの前のお礼だからな。
淳也side終わり