悪魔の彼に目を付けかれた私 中学篇
「あ、良かったー、まだ月本さんがいて。」
「多胡先生!
どうかしたんですか?」
息をきらしながら先生は近づいて来た。
因みに多胡先生は椎ちゃんのクラスの担任です。
「月本さんに高校の資料で渡さないといけない書類があってね、今大丈夫?」
「あ……」
ちらっとこっちを向いた椎ちゃんに"大丈夫"と伝えた。
「はい。」
「じゃあ、職員室に行きましょうか。」
「はい。
あ、先に帰ってていいよ、優?」
「ううん、待ってる。」
"分かった"と言って椎ちゃんは先生と一緒に職員室に行った。