悪魔の彼に目を付けかれた私 中学篇


「ハァ…ハァ…た…ただいま…。」




走って帰って来たのはいいけどまだ9月。
流石に走れば汗をかく季節だ。




「お姉ちゃん、お……」




汗だくの私を見て言葉が詰まる桜李。




「何かあったの?」




「別に…何もないよ。」




暑い暑い。
あー、こんな事なら走るんじゃなかった。




「お姉ちゃん、お母さんね少し遅くなるからちょっと待ってって。
さっき電話があった!」




へぇー、お母さんいないのか。
じゃあ先にお風呂にでも入ろうかな。




「あ、お風呂ならできてるよ。」




へっへーんとドヤ顔をして言う桜李。




「でかした、我が弟よ!」




よし、風呂だ、風呂!




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