悪魔の彼に目を付けかれた私 中学篇
汗だくの身体をスッキリとさせてお風呂を出て頃にはお母さんは帰って来ていた。
ご飯の前に楽しみにしていたプリンでも食べようかな。
「プ、プ、プリ「ちょーっと待ったーっ!!」
バンッ!と音をたてて閉められた冷蔵庫。
「あんたは私が作ったご飯の前にプリンを食べるつもり?」
「え、そう「ハンバーグいらないのね?」
そうだけど、と言おうと思ったけどお母さんのまさかの言葉に遮られた。
「桜李、優はハンバーグいらないんだって。
だから桜李の分を大きくしてあげるね?」
「やったーっ!
僕、ハンバーグ大好きなんだよね。」
お鍋を見るとグツグツと音をたてて煮込まれている私の大好物、ハンバーグちゃんがいた。
「すいません、お母様。
私にもハンバーグを下さい。
プリンは食べませんから。」
「フッ、分かればよろしい。」
そう言って再び料理を再開したお母さん。