悪魔の彼に目を付けかれた私 中学篇
「ねぇ、あの二人ってさ…。」
「うん、分かるよ。
高宮さんが言いたいこと。」
多分。
多分だよ?
椎ちゃんは中里君の事が好きなような気がする。
そして、中里君も椎ちゃんが好きなような気がする。
椎ちゃんは素直じゃないから何も言わないけど私は椎ちゃんを応援するからね!
「優!」
「え、何?」
「一緒に走って!」
「え!?
わー!」
突然腕を引っ張られて走る羽目になってしまった。
『5組の月本さんがゴールしました。
さて、借りて来たのは……
"バカだと思う友達"でしたー!』
「………」
「優、ありがとうね。」
「あ、うん。」
……バカだと思う友達だと!
「あ、そうだ。
優の事はずっと親友と思っているから。」
「……椎ちゃん。
椎ちゃーーーん、大好きーっ!!」