悪魔の彼に目を付けかれた私 中学篇
「はいはい。
ありがとうね。」
棒読みですか。
「月本さん!一緒に来て!」
「え、ちょ!」
と言って椎ちゃんを里中君に取られてしまった。
あぁ、愛の逃避行……
なんちゃって。
でも、もうちょっと素直になれば良いのに。
『さて、5組の里中君が借りて来たのは……
クラスで中のいい女子でした!』
そのアナウンスを聞いて会場からはヒューと言う声が聞こえる。
そして椎ちゃんといえば里中君を怒っていた。
やるな、里中君。
だけど私は見逃さなかった。
椎ちゃんが顔を赤くして嬉しそうだった事を。