悪魔の彼に目を付けかれた私 中学篇
「高宮さん、砂は落として来た?」
「はい。」
常盤君から走って逃げて来たせいか心臓がドグドクなっている。
いや、ドキドキ……?
「あら、顔も赤いわね。
熱中症かしら。」
"顔を赤いけど大丈夫か、高宮?"
きゃー、やめて!
今出てこないで!!
「高宮さんって噂通り足が早いのね?
部活動リレー見てたら私までハラハラしちゃったわ。」
「噂?
っ、痛!」
「我慢してね。
職員の間じゃ有名よ"文化部のスピードスター"って。」
……それですか。
「はい、これでお終い。
あ、そう言えばもうすぐ救護の担当よね。」
「あー、はい。」
そう言えばそうだ。